10年前はまだ長女が1才。
授乳をしながら何気なくテレビを見ていた時、速報ニュースで東北で地震があったことを知りました。
学生時代に卒業旅行で行った仙台空港に津波が押し寄せる様子や川を遡上していく波のおそろしさに、ただただ呆然としていた記憶があります。
テレビの前から動けなかったです。
昨日までは変わることのない日常を送っていたはず。
それがあの日を境に一変してしまいました。
今でも毎年どこかで地震や豪雨が起こっています。
当たり前だった今の生活は、本当は当たり前ではなかったことを知った10年前。
カメラをもつことになった今でも忘れることはありません。
「日常は当たり前ではない」
諸行無常の世に生きているからこそ、今をありがたく生きよう。
今の姿を飾ることなくそのまま写真に残そう。
と、ドキュメンタリーに撮影する思いが強くなったのだと思います。
