紬で今一番人気といってもいいのが、ママ向けのカメラ講座。
たった1日4時間で、オート撮影のママが自分で色々設定して撮れるようになるというスペシャルな講座なんです。
この日参加くださったママは、基本的なカメラ操作はできるママで、より深くカメラのことが知りたい!とお子さんと一緒に来てくださいました。
最初の質問が、「この絞りのところなんですけど・・・」から始まるという、これまでにはないパターンで(笑)
絞りとは?
カメラのレンズには光を取り込む量を調節できる機能があって、それがいわゆる「絞り」の働きによるものなんです。
絞りというレンズの穴を開くと、外の光をたくさん取り込める。
逆に絞りを絞ると、取り込める光の量が少なくなります。
カメラのAやAvモードにした時に、「F」というアルファベットをみた事があるかと思いますが、そのFの横にある数字を小さくするか大きくするかで、取り込む光の量を決める事ができるんです。
少し暗いところでシャッターを切ろうとした時に「かっっっしゃ〜」とシャッターがなかなかきれずにブレてしまうってことありませんか?
これは、カメラがシャッターを切るのに必要な光の量が足らない事で、ゆっくりシャッターを切って光をその分取り込もうとする事でおこる現象なんです。
あ、カメラって光を取り込む事でシャッターが切れて写真が撮れるので、光がないと写真って撮れないのです。
で、その絞りの数値が大きくなるほど、レンズの穴は小さくなっていくので、シャッターを切ろうとすると、ゆっくりしかシャッターが切れなくなることもあるんです。
日中の外撮影だとあまりないのですが、室内撮影や夜景撮影の時はよくあることなんです。
そして、Aモードでの楽しみは、ピントの合わせる範囲を決められるというところにもあります。
被写界深度=ピントの合う範囲のこと
被写界深度とは、簡単にいうと、ピントの合う範囲のことです。
手前の人物にピントがあって、背景がボケている写真をみると、なんだか素敵だな〜♡って思ったことありませんか?
上の写真はF1.4で撮ったもの。
このF値が小さいほど、後ろがボケてくれるんです。
この状態を「被写界深度が浅い」と言います。
ピントの合う範囲が狭いってことですね。
この値はレンズによって違うのですが、レンズの表面に1:1.4とか3.5-5.6とか書いてあるので、一度見てみてください。
F値が1.2とか1.8とかは単焦点レンズのことが多いかな。
レンズキットで買われた場合は、標準レンズがついていることが多く、その大半はF値の最小値は3.5のことが多いです。
で、このF値をF8とかF11とか大きくすればするほど、ピントの合う範囲が広くなっていって、手前から奥まで全部にピントが合うようになってきます。
F1.4 シャッタースピード1/60
F8 シャッタースピード1/2(手持ちだったから少しブレてますね(^^;))
下の写真の方が背景がちょっと見えていますね。
なんでもF値を小さくしてぼかせばいいっていうもんじゃなく、どういった写真を撮りたいかでこのF値を変えていくと面白いですよ!
なので、その辺の説明をママにすると、「なるほど〜!それで今までそうなっていたんですね!」ととっても納得され、「そうするとシャッター速度をあげようとすると光をたくさん取り込めるように設定すればいいんですね!」とものすごく理解が早く。
そこでシャッター速度の話にもうつっていきました。
シャッタースピードとは?
シャッタースピードとは、シャッターを切るときの速さを表す言葉です。
説明でよくみられるのは、滝や川などで水しぶきが写るようにするにはシャッタースピードを速くし、流れを表すように撮るにはシャッタースピードを遅くするように撮って行きます。
SモードやTvモードで1/250とか1/125という表示が現れているのが、このシャッタースピードです。
運動会で子どもが走る一瞬を捉える時は1/500秒や1/1000秒などに設定するとブレずに撮れやすいです。
逆に、打ち上げ花火を撮る時なんかは、3秒とか遅めに設定します。
ただ、シャッタースピードを遅くするとブレやすいので、三脚を使うとブレずに撮ることができます!
私も子どもの誕生日のケーキタイムには三脚にカメラをのせて撮っています。
電気を消すと暗いですからね。
シャッタースピードを上げると、シャッターが閉じるのがはやいので、その分光を取り込む時間も短くなります。
だから暗くうつってしまうこともあります。
反対に、シャッタースピードを遅くすると、シャッターが開いている時間が長いので、日中の外撮影だと光が入りすぎて真っ白に写ることも。
絞りとシャッター速度の関係性
今の2つの話をまとめると、
同じ環境下での撮影の場合、絞りを開くと光を取り込む量が多くなるのでシャッタースピードは速くなり、絞りを絞ると光を取り込む量が減るため光の量を稼ぐためにシャッタースピードは遅くなるということです。
F値が小さい ↔︎ 大きい
シャッター速度が速い ↔︎ 遅い
なんとなく、カメラの仕組みがわかったかな?
とまあ、こんな感じで説明をして、いざ実践!
ISOってなぁに?
理論はそこそこにせっかくモデルくんも来てくれているので、撮影撮影♪
子供を可愛く撮る方法を伝授し、たくさん撮ってくれました。
明るく撮れたり、ポーズが可愛かったり、素敵な写真になって来たのですが、よくよく見るとなんだかざらっとしたノイズが入ってる感じに写っちゃったんです。
設定をもう一度見てみると、ISO感度が上がってる!
このISO感度というものは、暗い場所でもシャッタースピードを落とさずに撮れるようになるというすごい機能!
なんだけど、一つ弱点があって、それがこのノイズ。
感度が上がれば上がるほどノイズっぽく写っちゃうんです。
このISO感度はオートにしておくと便利なんですが(暗いところでもちゃんと写るから。)、高すぎるとこんな感じにノイズが。。。
なので、ISOをオートにしつつも、上限を設定しておくと、上がりすぎにすむんです。
ちなみに、こちらの上の写真はAPSーCセンサーでISO6400でした。
800くらいだとノイズも出にくいかな?
ですので、このISO感度の上限設定についてもお伝えできました!
外で撮ったり、ホワイトバランスを変えて撮ったり、様々な設定を試しながらとにかく撮ってみる!
そうしたら息子くんがおままごとをしている時に「おいしい!」のサインをしてくれたんです。
ママ、ナイスショット!
サインをしているところってなかなか撮れないからきっと、大きくなって見返したときに「こうやってサインしてくれてたんだよー!」って思い出話になりますよね(^^)
初級ベビグラファー講座は少人数制
今回開催した初級ベビグラファー講座はママやパパが我が子を今よりもっとかわいく撮れるようになるコツを4時間ほどでお伝えする講座です。
最大2組様までの講座なので、参加される方に合わせて座学や実践をお伝えしています。
今回はカメラについての基本的な知識があるママだったので、もうちょっと深いところまで理論を話しましたが、「オートしか使ったことがない!Aモード?なにそれ?」というカメラ初心者ママでしたら、暗いところで撮っても明るく写る方法だったり、お子さんとのコミュニケーションの仕方だったり、簡単なところからスタートします。
なので、どんな方でも参加できるんです。
カメラの本もたくさん用意していますので、今後の参考にされる方にはそれぞれおすすめの本を紹介しています。
11月に受けたいなという方は、まずは日程を決めますので、ご連絡くださいね!
初級ベビグラファー講座の詳細
受講料:17,000円(テキスト・レフ板・レンズクロス・昼食代・A5フォトフレーム)
定員:最大2名さま(お子様連れOKです)
時間:10:00~14:00または11:00~15:00
持ち物:カメラ・SDカード・充電器・筆記用具・あればカメラの取扱説明書
お問い合わせは1:1でトークできるラインが便利です。
こちらのお問い合わせフォームからでもOK。
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