人見知りはいけないことなのかな?
昨年の夏に、大阪で辻直美さんの育母塾に参加したときのこと。
同じく参加されていたお母さんからの質問で
「2才の娘がとても人見知りで・・・。知らない人だと恥ずかしがって私の陰にかくれてしまって。どうしたらいいのかわからないのです。」という悩みを相談されていました。
そこに辻先生がずばっと一言。
「人見知りやったらあかんの?」
お母さんは「え・・・?」と困惑気味。
そこにもう一度、
「人見知りやったらなんであかんの?」
と辻先生。
「人見知りってことは慎重ってことやん。それもその子の1つの個性やん。なんでそれを直さなあかんの?
大人になったら人見知りしーひん?
そんなことないよね。
大人でもあるのに、まだ生まれてたった何年かの子どもが人見知りやからって問題ある?
親は結局自分の都合を優先してるからそう思うんちゃうの?
おじいちゃん、おばあちゃんにも
『この子慎重派なんよ。楽しくなったら少しずつ近づけるようになるから、おじいちゃんたちも何か楽しそうなフリをしててくれない?』そんな風に言ってみたらどう?」
そんな風にそのママに答えられていました。
そのやり取りを聞いていて、私自身も「なんで人見知りを治さないといけないって思ってたんだろう。」と思いました。
「人見知り」を子どもの個性として親が受け入れることが大切なのかも。
周りの人に愛想よくできない。
もっとあいさつをしてくれたら。
にこっとしてくれたらかわいがってもらえるのに。
私の後ろに隠れないで隣であいさつできたら。
私もヒヤヒヤしなくて済むのに。
人見知りは悪いことじゃない。
だけど、周りの人に愛想よくしてもらえると親である私が安心する。
そんな思いがあるから、2才になる子どもが人見知りであることに困惑してしまうのかもしれません。
愛想がいいも悪いも子どもには関係のないことですよね。
恥ずかしがり屋だったり、引っ込み思案だったりすることは子どもも自分ではどうにもできない部分なのです。
ママ友同士の会話で「この子人見知りが激しくて…」と言っている言葉を子どもはよく聞いています。
すると「わたしって…」と落ち込んでしまうことだってあります。
だから子どもが人見知りでもママ自体があまり気にしないようにすればいいのではないでしょうか?
慣れた場所・慣れた人でも人見知りしていますか?
「人見知り」をすることは、子どもにとって、その場所が心から安心できないからかもしれません。
お家でよく知っている家族だけだったら、子どもさんも笑顔を見せてくれますよね。
「ママ~!」ってお話もしれくれますよね。
自分にとって安心できる環境でこそ、自分を見せることができるんです。
「慣れた場所」でも知らない人がいれば隠れてしまいます。
「よく知っている人」でも知らない場所だったらやっぱり隠れてしまいます。
なのに、「たまに行く場所」+「たまに会う人」が重なってしまったら人見知りしないわけがないんです。
警戒しちゃうってことは、慎重派ってことですよね。
だから、無理に治そうとしなくていいんじゃないですかね?
辻直美さんの言葉が胸に刺さるわけ
辻先生は「いつか人見知りもなくなるから心配せんでいいよ~。」なんてやんわりなことはおっしゃいません。
子どもの立場になって。
子どもと正面から向き合って。
親としてどう子どもに接するべきなのか。
辻先生の講座はそこをとても考えさせられる講座なのです。
半日の講座中、辻先生の言葉が何度ぐさささーっと突き刺さったことか。
親のエゴはどうでもいい。
赤ちゃんや子どもの思いはどこにあるのか。
そこにちゃんと親として向き合えているのか。
そこを問いただされるんです。
辻先生の講座を受けた後は一旦へこむんです。
だけど、「知らないままじゃなくてよかった。これから変えられる!」ととても前向きになって帰路につけます。
実際、私はこの講座を受けた次の日から、子どもの言動をよく観察するようになりました。
子どもの言動には必ず理由があるということ。
どうして彼女がそんな言い方をするのか
どうして他の子にそんな態度をとるのか。
それを理解するには、親である私がもっと子どもと1対1で関わらないといけないのだと。
子どもが4人だからって言い訳にはなりません。
だって4人を望んだのは私たちなんだから。
忙しいとつい忘れがちな子ども目線。
親の思いだけでなく、子どもと向き合う時間をもっと作ると、子どもも私も今までよりももっと強い絆で結ばれるはずです(^^)
楽しみだな。
<追記>
3才息子は虫が大好き。
お友達の輪に入らず、一人で虫探しをする方が好きなときもあります。
それはそれでいっかと思います。
昔の私だったら、「みんなと遊んだらいいのに。。。」とお友達の所に無理に連れていっていたかもしれません。
が、「息子は友達の輪に入るより、虫を探す方が楽しいのだからそっちを優先したらいいね」と思うようになりました。
だって、「捕ったよ~!」と虫を見つけた時のうれしそうな顔を見ると、私までうれしいですし(^^)
そうしているうちに、最近は虫仲間ができて、年齢差8才なんですが2人でとっても楽しそうにしています。
そんな風に、子どもの気持ちを尊重しつつ見守っていきますね!
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