子どもの笑顔がずっと続くためにできるたった1つのこと。

子どもの笑顔がずっと続くために私たちができること、
それは、
「あなたを置いて他に大事なものなんてない!」
その思いを子どもに伝えるということです。

昨日、豊前市主催の講演会がありました。
ご講師は行橋市にある内田産婦人科の助産師でもあり、思春期保健師でもある内田美智子さん。

講演中、何度泣かされてしまったことか。

子育てをしているうちに大事なことを忘れてしまってはないだろうか。

そんな風に思わされた講演会でした。

目次

「うちの子が一番かわいい!」

我が子が生まれた時、きっと皆さんそう思われたのではないでしょうか?

あのつらい痛みに耐え、待ちに待ったあの瞬間。

10ヶ月間お腹にいた赤ちゃんとやっと出会えたあの瞬間。

「生まれてきてくれてありがとう。」

赤ちゃんの顔を見たとき、なんとも言えない感動が訪れ、分娩台でそう感じた方も多いのではないでしょうか?

痛い身体ながらも新生児室に眠る我が子を見に行って、「かわいいなぁ。」「うちの子が一番かわいいなぁ。」ってずっと見ていたい、そんな思い出ありませんか?

私はそうだったんです。

産後すぐは動かない方がいい。
そんなことはよく分かってた。
だけど、赤ちゃんに会いたい。
赤ちゃんの顔を見たい。

ゆっくりゆっくり歩いて新生児室の窓に顔を寄せてずーっと見ていたのを思い出します。

産院にいた時に私が思ったこと、それは「すくすく大きくなってね。無事に大きくなってね。」
そんな願いだったんです。

「勉強ができる子になってほしい」

「優しい子になってほしい」

「自立した子になってほしい」

そんな願いはきっと後から生まれたものじゃないでしょうか?

生まれた時は、ただただ「無事に成長していってね」というとてもシンプルな願いだったんです。

反抗期の子どもをかわいいって思えてる?

我が子が生まれた時に思った「やっと会えたね!ずっと一緒だよ。ほんと可愛い!」

その思いって今でもずっと持ち続けていますか?

2才のイヤイヤ期から始まり、第一次反抗期がおとずれ、親の言うことを素直に聞いてくれなくなってきますよね。

そして小学校に上がると友達との時間が増え、ますます親に反抗することも増えていきます。

親だって人間。

「ムカムカ〜!」となることだってありますよね。

「昔はあんなに可愛かったのにー。」と思うこともあるでしょう。

だけど、ちょっと待って!

今は?今はどうですか?
今、お子さんのこと可愛いって思っていますか?

子どもはどうして反抗するんでしょう?

上の子が下の子をいじめちゃう。

それはその子が親に見せているサインなんですよ。

「お母さん、私を見て!」っていうサイン。

子どもは変わってないんですよ。

子どもが可愛くないように見えるのは周りの大人の影響なんです。

子どもを変えるんじゃない。大人が、自分が変わらないと。

子どもは大人のやること、言うこと、本当によく見ています。

大人が肘をついて食事していたら、子どもも肘をついて食べるようになります。

大人が「それ取って」と言っていると、子どもも「それ取って」というようになります。

大人が「うるさい!」って言うと、子どもも「うるさい!」「うるせぇ!」って言うんです。

だってそういう環境にいるから。

だから、いくら子どもに注意したって治らないんです。

まずは親が見せないと。

我が子が可愛くないと思ってしまうなら、その原因は親にもあるんです。

親が子どもをかわいいって思っていなかったら、子どもも親に対して愛情を持てない。

そういうことだと思います。

愛されてうれしくない子どもなんていないよ

子どもってとっても敏感なんです。

自分が愛されているか、愛されていないかちゃんと感じ取ってる。

「私より弟がかわいいんだ。」「いつも妹ばっかりかまわれてる」「ママはお兄ちゃんには優しいのに。。。」

そう感じ始めると、自分には家に居場所がないって思い始めちゃいます。

そうすると子どもはどこへ行くのか。

そりゃぁ、自分を受け入れてくれるところですよね。

家に帰らない。部屋に引きこもる。親を避けるようになる。

赤ちゃんが生まれた時には我が子がそうなっちゃうとは微塵も思わなかったはずです。

だけど、月日が経って、子どもにも意思が生まれて、親子関係なんだかギクシャクしちゃって。。。

どうしてこうなっちゃったんだろう。

幼かった頃は「ママ〜!」ってキラキラした目をしながら今日あったことをたくさんお話ししてくれて、外を歩くときは手を繋いで歩いて、ぎゅっと抱きしめるとぎゅっと抱きしめ返してくれて…。

昔の楽しかった子育ての場面が思い出されることもありますよね。

過去は変えられない。だけど、これからは変えられるんです。

「ごめん、お母さん、ちゃんとあなたのこと見れてなかった。
だけどね、お母さんはあなたのことがとっても大切。
何を置いたって、あなたのことが一番大事なのよ!
あなたのためなら仕事も辞めたっていい!!
明日学校休んでもいいよ。お母さんと遊びに行こう!!」

それくらい本気で子どもと真正面から向き合えればこれからは変われるんです。

愛されてうれしくない子どもなんていないんです。

何のために仕事をしているの?

「母さん、仕事辞めるって、これからどうするん?」

「何とかなる!!それよりもあなたが離れていく方が母さんには辛い!!」

本気で自分のことを考えてくれていると子どもが気づけば、その後はきっとうまく回り始めます。

だって何のために仕事をしているの?

生きていくため。生活のため。自分で自由に使えるお金のため。

色々な理由はあるでしょうが、子どもがいる家庭だったら、働く理由の大半は子どもを育てるためじゃないでしょうか?

子どもを大人に育て上げるために仕事してお金を稼いでって一生懸命しているんでしょう?

だけど、その子どもが孤独を感じていたら意味ないじゃないですか。

世界の子どもを対象にした「孤独を感じている子どもの割合」のデータを見て私は衝撃を受けました。

先進国とよばれる国の中でダントツ一位。

29.8%。

二位でも10%に満たなかったのに。。。

日本人は愛情を伝えるのが下手くそなのかもしれませんが、言葉で態度で、恥ずかしがらずに我が子に「大好き!!」を伝えることができれば、子どもの孤独感だって減っていくはずです。

私は内田先生のお話を聞いて、グサグサー!!っと胸に突き刺さりました。

その晩、いつもより多めのスキンシップタイムを設けたことは言うまでもなく。

「ギュってできるのは今だけよ。その時間を楽しんで!」

そんな内田先生の言葉に背中を押されてたくさんぎゅっぎゅっぎゅっ♪

小学3年の娘は恥ずかしそうにしていたけれど、顔を見てみるとやっぱりうれしそうでした。

それだけで、子どもの心は満たされていくし、下の子への当たりも違ってきます。

自分が変わらないと子どもは変わらない。

本当にその通りです。

このかわいい子どもたちの笑顔をずっと見ていたい。

そのためには、「あなたのことが大事なんだから!」その思いを子どもたちの心の根っこに伝え続けていこう。

子どもに外で何かあっても、家に帰ってくれば大丈夫!な安全基地になろう。

そうやって、子どものいのちを守っていこう。

そんな風に考えさせられた講演会でした。

いのちが生まれるって奇跡だからね

余談になりますが、講演会で内田先生が流してくださったスライドを見ていたらもう涙が止まらなくて。

周りからも鼻をすする音があちこちから(笑)

なんかね、子育てってもっと単純でいいんじゃないかって思えたんです。

だってこの世に生まれてきたこと自体がすごいことなんだから。

生まれない可能性だってあったはず。

だけど、妊娠というすごい出来事。

10ヶ月間お腹の中で生きてくれていたというすごい出来事。

出産という命がけの時間を過ごして生まれてきたというすごい出来事。

こんなにすごい出来事ばかりが重なって生まれてきてくれたいのちなんです。

この子のありのままを受け入れる、それだけでいいんじゃないかって。

そう思ったら、子どもたちが愛おしくてたまらなくなりました。

子育てをもっとたのしも〜!!

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